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Deus ex machina
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2024/04/20 (Sat) 04:29
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2010/02/23 (Tue) 10:58
 物言わぬ君 その身を死に装束で包み 顔には薄っすら死化粧
 僕はそんな君を抱いて涙を流す 大好きな君のために涙を流す
 
 君が死に際に胸に抱いてた蒼い花
 僕等二人の記念日に 君が必ず僕に贈った小さな花
 今日も君はこの日を忘れないで いつもの川辺に 花を摘みに行ったんだね
 これからも僕等の関係が決して壊れぬようにと願いを込めて 花を摘みに行ったんだね
 贈り物なんてなくったって 僕は君を愛しているのに
 なのに君はいつも不安を抱えてて その度僕にこう聞くんだ
 
 「私の事愛してる?」

 今にも泣きそうな顔をして いつも僕に答えをせがんだね
 それは会った時だったり 互いの家に帰る時だったり 会えない時の電話だったり
 僕はその度にこう答えた

 「愛してるよ」

 なんて安っぽい台詞なんだろうと何度も後悔したけれど 僕にはこんな事しかえなかった
 僕にとってはその言葉の前では どんな言葉も霞んでしまうから
 最大限の愛を込めて一言 そう答えていたんだ
 けれど君はそんな僕の飾らない言葉に 常に怯えていたんだろうか
 だからいつも不安そうな瞳で僕に愛をせがんだの?
 そんな言葉がなくったって 僕等の愛は壊れたりしないのに
 
 そんな君の台詞も もう聞く事は叶わない
 僕に花を贈るため 君は川で溺れて溺死した
 僕のために そして僕等の愛のために
 君は花を摘みに行って死んでしまった

 僕さえ生まれてこなければ 君は死にはしなかった
 君が僕を愛さなければ 僕が君を愛さなければ 君は死ななかった
 君の死は僕の所為 君を不安にさせた僕の罪
 もう誰も愛せない 僕は愛するべき君と言う 唯一の人を失ってしまったから
 けしてそれは罪悪感からなんかじゃない
 僕は君を本当に愛していたから
 だから僕は君が僕に贈ってくれた花を眺めていつまでも 君の事を思い出すだろう
 君が願っていたように 君が信じていたように
 僕等の愛は 永遠の真実なのだから
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