2010/02/23 (Tue) 11:01
君を包む白い花が憎らしい その花は僕等悲しむ者達へ 現実を見つめよと訴えかける 君が居ないならこの世界に意味などない 君が居たからこそ 僕はこの世界に意味を持てたんだ だから僕は 君と共に灰になることを望んだ 君の棺桶に縋り 泣きながら懇願し 遺族に押さえつけられながら火葬を見送った 数千度の炎が君の肌を溶かして 骨だけ残して消えていく 僕は君の骨を掴む事が耐えられず 箸を投げ出して火葬場を抜け出した 何故君が死ななきゃいけなかったんだ 何故僕が生きなきゃならなかったんだ 君は死に 僕は生きている 意味を失ったこの世界で それが最初にして唯一の真実 僕はもう この世界に意味など求めないだろう 君を失った世界は あまりに哀しすぎるから
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