2010/02/23 (Tue) 11:05
格子の掛かった青空 光線で僕を焼く太陽 熱を奪っていく日陰 白い病室の中から見える外の世界の全て 僕は白いベッドに寝転がって小説を読む 小説を読む事 それは僕にとっての唯一の外部を知る方法 誰も訪れない病室に僕は一人っきりで其処に在るのは溢れんばかりの本達 外に出ることが叶わない僕の友達はこの本達全て 何故僕は薬に頼らなくてはいけないんだろう 何故"普通"な事を"普通"に出来ないんだろう そして挙句の果てに病院送り 僕はこの部屋から一歩もでる事が出来ない 発作が僕を僕で無くす 衝動が僕を僕で無くす けれど僕は 今最も恵まれた環境にいるから これでいいんだ 外の世界は敵が多すぎるから 僕は擦れて歪んで壊れてしまうから だから僕は一人でいい 誰一人として触れ会う事はなく こうして孤立しているべきなんだ 理解されない苛立ちが ぐるぐると脳内を駆け巡る いっそ全ての人間が死んでしまえば僕だって外の世界で生きられるのに けれどそれは叶わないから 僕は今日も限定された景色を見て過ごす 今日は空が綺麗だ 色々なものを犠牲にした現状に 僕は呪いを掛ける "みんな死んじゃえ"僕は軽く呟いて 小説と言うデバイスを持ってして 意識を妄想の世界に酔う
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